ヘッドライト
海外のバイクカスタム写真を見ているとカッコいい感じのヘッドライトにしている人がいるけど、日本では車検に通らないものがある。
主に注意する点は「光量」「色」「光軸」「個数」。
- 平成10年3月31日以前に製造されたバイクは走行中に消灯できない仕組みにする必要がある
- ヘッドライトに必要な光量は15,000cd(カンデラ)以上
- ヘッドライトの発光色は白色が基本(平成17年12月31日以前に製造されたバイクは白色もしくは淡黄色に統一していれば基準に適合)
- 2灯式ヘッドライトの場合、ライトの中心を左右対称にする必要がある
- 2灯式ヘッドライトの場合、ハイビーム2個以下、ロービーム2個以下の合計4個以下にする必要がある
- 左右のズレ:27cm以内(壁から1m・10m離れた距離でハイビームした際の最も明るい点)
- 上のズレ10cm以内:(壁から1m・10m離れた距離でハイビームした際の最も明るい点)
- 下のズレ地上からライトまでの距離のうち20%以内:(壁から1m・10m離れた距離でハイビームした際の最も明るい点)
2灯式のヘッドライトで片側しか点灯しないのも不可だと思われる。ヘッドライトの照明部の面積には基準がないことにちょっとびっくり。そこそこのサイズがないと光量などに対応できないのかな。
光軸調整の方法は以下の通り。
- 光軸をマーキングする壁を決める
- 壁から1m離れた位置でハイビームを照射し、マークをつける
- 壁から10m離れた位置からハイビームを照射して2で付けたマークと比較
- 光軸調整の検査基準に従って、光軸調整ネジで光軸を調整
- 光軸を上向きにしたい場合は光軸調整ネジを左回し、下向きにしたい場合は右回しにする
- 光軸調整の基準値内に光軸が収まるようになれば完了
ウインカー
主に注意する点は「発光色」「光量」「点灯周期」「取り付け位置」。
Eマーク(ECE規格)付きの商品なら、「発光色」「光量」「点灯周期」に関しては保安基準適合とみなされる。
- 光源のワット数は10W以上60W以下
- 照明部の面積は7平方センチメートル以上
- 灯光の色は橙色(クリアレンズでもバルブがオレンジなら問題ない)
- レンズにヒビや著しい汚れがないこと
- 毎分 60 回~120 回の一定周期で点滅すること
- フロントは最内縁が240mm以上離れていること
- 地上 2.3m 以下の位置に付いている事
- ウインカーの内側方向20°外側方向80°の範囲のどこからでも視認できる事
- シーケンシャル(連鎖式点灯)ウィンカーは「内側から外側に流れる」「点滅周期は60〜120回/分、一定のリズムで流れる」「最後のLEDが消えるまで、他のLEDが消えないこと」
上記に例外があって、極小ウィンカーが照明部の面積が保安基準に満たない商品がある。しかし、その商品がEマーク(ECE規格)付きな場合日本で保安基準を満たしていることになるとのこと。(2015年細目変更:第75条の3第1項:装置の指定を受けた方向指示器又はこれに準ずる性能を有する方向指示器として扱われることになったため保安基準適合品とみなされる。)
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