エンジンオイルの表記

SAE粘度表示

SAE粘度表示とは米国自動車協会(Society of Automotive Engineers, Inc.)が制定した粘度表記。

5W-30だと、

  • 一番左の数字「5」は低温時の粘度
  • WはWinterの頭文字
  • 一番右の数字「30」は高温時(100℃)の粘度

API規格表示

API(American Petroleum institute)の分類に基づく規格表示で2番目のアルファベットが大きくなるにつれて品質が良くなる。

Sは火花点火機関(Spark Ignition Engine)の頭文字を 取ったものでガソリンエンジンオイルについての規格。Cは圧縮点火機関(Compression Ignition Engine)の頭文字で ディーゼルエンジンオイルについての規格。

SA無添加純鉱物油。
添加油を必要としない軽度の運転条件のエンジン用。
現在の自動車エンジンには適しません。
SB添加油を若干使用。
スカッフィングの防止性、酸化安定性、腐食防止性を備えています。
SC1964~1967年の乗用車、トラックのガソリン用。
高温・低温沈殿物防止性、磨耗防止性、サビ止め性、腐食防止性を備えている。
SDブローバイガス還元装置を取りつけた1968年以降の乗用車・トラック用。
磨耗防止性などSCクラス以上。
SE1971年以降の一部乗用車、トラック用。
酸化、高温沈殿物、サビ、腐食防止がSDよりも高性能。
SF1980年以降の乗用車、トラック用。
酸化安定性、耐磨耗性の向上を図り、バルブ機構の磨耗防止を主眼としたもの。
SG1988年に制定され、耐磨耗性・耐スラッジ性を高めたもの。
SFよりも過酷な条件に耐えられます。
エンジンの長寿命化などSF以上の性能を持っており、耐スラッジ性が向上。
SH1993年に企画されたもの。
省燃費性能、低オイル消費、低温始 動性、高温耐久性が向上されています。
SJ1996年以降のガソリン車に適用。
せん断安定性がSHより向上している。
SHの最低性能機能を上回る性能を有し、ILSAC/GF-2などエンジンメーカー規格のシークエンス試験要求性能に合致。
SL2001年以降のガソリン車に適用。
高温時のオイルの耐久性能、清浄性能、酸化安定性を向上している。
オイルの耐久性、酸化安定性が向上。省燃費性が高まりCO2の削減など環境保護にも対応。
厳しい環境対策規格に対応しています。
SM2010年に制定された規格。
これまで一番厳しい規格であったSL規格よりも、省燃費性能の向上、有害な排気ガスの低減、エンジンオイルの耐久性を向上させた環境対応オイル。
またこれまで試験の無かった劣化油の低温粘度を計る試験が追加され、低温流動性、酸化劣化に優れたベースオイルを使用する必要がある。
SN2010年に制定された規格。
SMに比べて、省燃費性能の持続性のさらなる向上や触媒保護性能を強化。
SP2020年に制定された規格。
SNに比べて、省燃費性能や耐エンジンスラッジ、清浄性等を強化。

ILSAC規格表示

ILSAC(International Lubricant Standardization and ApprovalCommittee :国際潤滑油標準化承認委員会)を略したもの。

エンジンの小型高出力化と環境負荷低減の両立のために、日米の自動車メーカー組織である自動車工業会(ILSAC)が制定したエンジン用の規格。

最後の番号が大きくなるにつれてより厳しい試験をクリアーする必要がある。

品質(低) GF-1 < GF-2 < GF-3 < GF-4 < GF-5 < GF-6 品質(高)

ACEA規格

ACEA(欧州自動車工業会:Association des Constructeurs Europeens d’Automobiles)欧州のエンジンオイルの規格。

ガソリンエンジンオイル

品質(低) A-1 < A-2 < A-3 < A-4 < A-5 品質(高)

ベースオイル

化学合成油

化学合成油は、主に石油系原料であるナフサから化学合成された最高品質・高純度のベースオイル。

劣化しづらいうえ、減りにくく、高いエンジン始動性、流動性など優れた性能を発揮。

不純物を含まないので潤滑性能が高い。レースに参加する車に使用されることが多い。

部分合成油

部分合成油は、化学合成油と鉱物油を混ぜ合わせ、全合成油と鉱物油の良いところを合わせたベースオイル。

鉱物油の短所である劣化のしやすさが補われ、値段も全合成油に比べてリーズナブル。

化学合成油で鉱物油の弱点を補うように作られている。毎日車に乗る方や高速道路をよく使う場合に適したオイル

HVI

HVIは、次に紹介する鉱物油をさらに精製して不純物を取り除いたベースオイル。

鉱物油

鉱物油は、原油を蒸留して不要な成分や有害成分を取り除かれている最も低コストのベースオイル。

街乗りなど日常に車を使用する場合は鉱物油で問題ない。

添加剤

ベースオイルに混ぜる事で燃費の向上やエンジン内部の洗浄、冷却などの効果を発揮する。

  • 酸化防止剤:熱や大気中の気体によるオイルの酸化を防ぐ。
  • 洗浄分散剤:ガソリンの燃えカスなどをオイル内に取り込む。
  • 粘度指数向上剤:オイルの粘度を保ち、熱への耐久性を向上させる。
  • 摩擦調整剤:エンジン内部を金属同士の摩擦から保護する。
  • 流動点降下剤:低温でもオイルが固まらないようにする。
  • 極圧剤:金属が強い圧力でぶつかり合う部分を保護する。
  • 消泡剤:オイル内にできる気泡を素早く消す。
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