イグニッションコイルの割れ(亀裂)発見
プラグコードの抵抗値をチェック
以前から、4番のプラグがカブり気味なことが気になっていた。特に車のサンバートラックの調子が悪いわけではないけど、マフラーのマウント交換がすぐに終わってしまったのでできる範囲でチェックすることにした。
とりあえずプラグコードのチェック。既定値は以下の通り。
ケーブルNo | 抵抗値(KΩ) | 長さ(mm) |
1 | 4.6~8.5 | 410 |
2 | 4.0~7.5 | 360 |
3 | 3.2~6.0 | 290 |
4 | 2.9~5.3 | 255 |
プラグコードの取り付け順を間違えないよう1番から順にチェック。結果は以下。
ケーブルNo | 抵抗値(KΩ) | 結果(KΩ) |
1 | 4.6~8.5 | 6.62 |
2 | 4.0~7.5 | 5.8 |
3 | 3.2~6.0 | 4.74 |
4 | 2.9~5.3 | 4.33 |
全てのプラグコードの抵抗値は問題なし。抵抗値は・・・
2番のプラグコードのピンが割れている
1番、2番と順に抵抗を測っていると2番目のプラグコードで異常発見。1番目のプラグコードは、イグニッションコイルからプラグコードを抜くのにすごく苦労したのに、2番目はすんなり抜けた。
抵抗値を図ろうとソケット部分を見てみたら、ピンが割れている・・・
破片はイグニッションコイルのソケットに残っていた。というかこびりついていた。
イグニッションコイルが割れている
イグニッションコイル側を見てみると、こちらも樹脂パーツ部分が割れてしまってた。結構大きな亀裂。
エンジンがかからない
プラグコードのピンが割れているし、イグニッションコイルにも亀裂が入っているけど今まで動いていたんだし大丈夫だろうと元通りに取り付けエンジンをかけてみる。
しかし、エンジンがかからない。っていうかセル自体が回らない。
- ACCをONまではメーター類のライトが点灯
- セルを回すと「カチ」と音がするだけでセルが回らない
- 再度キーをOFFにし、ACCをONにするとメーター類のライトは点灯しない
- しばらくして、ACCをONにするとメーター類のライトは点灯
- 何度か繰り返すうちに、ACCをONにしてもメーター類のライトは点灯しなくなった
- 車内灯は点灯する
このような症状。何度かプラグの取り付け順に間違いないか、差し込みが甘くないかをチェックしてみたけど問題なし。
ヒューズ類のチェック
ACCをONにしても、後付したメーター類のオープニングセレモニーも始まらないし、オイルなどのランプも点灯しない。
- ヒューズが切れた
- イグニッションコイルの亀裂から漏電してセルが回らない
上記のうちのどちらかだろうと、まずはバッテリー裏にあるメインヒューズが切れていないかのチェック。
全てのヒューズを目視だけでなく、テスターで導通テストした。しかし、どれも切れていない。
イグニッションコイルの亀裂から漏電?
ヒューズが問題ないので、先程見つけたイグニッションコイルの亀裂が原因の可能性大。プラグコードのピンの割れもあるけどそっちが原因なら2番のみスパークしないという症状になるはず。
イグニッションコイルの亀裂部分から漏電してしまい電圧が下がってセル自体が回っていないんじゃなかな?
中古車屋をやっている後輩に電話して聞いてみると「よくあること。イグニッションコイルの交換!」と言われる。
イグニッションコイルを探す
ネットには、中古で4,000円ほど。新品でメーカー指定ではないけどHITACHI製のイグニッションコイルが8000円ほどで売られていた。
イグニッションコイルの亀裂のせいでエンジンがかからないことが確定できればネットで安い商品を購入するけど、素人診断なのでイグニッションコイルが原因とは限らない。
なんとか今日中にセルが回ることだけは確認したいので沖縄中の色々な箇所に電話。
- ディーラー:お昼休みで13時以降に折り返し電話する
- 思いつく自動車修理工場:イグニッションコイルの在庫は置いていない。または電話取らない(休み)
そうこうしているうちに、ディーラーから電話がかかってきた。イグニッションコイルの在庫があるとのこと。
17,952円(税込)
高いだろうな・・とは思っていたけどそれを超えてくるなお値段。先日、4万円払ってタイヤ交換をしたばかりなのに痛い出費。
背に腹は変えられないので購入する旨伝える。ついでに交換しないといけないプラグコードの値段と在庫も聞いてみる。
プラグコードの在庫はないので注文になり、4本全て交換したいと伝えているのになぜか1本ずつの値段を言われ合計金額19,000円ちょっとw
流石に今日で交換できないものに19,000円は支払えないので、イグニッションコイルのみ購入。
沖縄の実店舗にはプラグコードは売られていない
ディーラーに行くついでに、イエローハットやメイクマン・さくもと、オートバックスと回ったけどプラグコードは置いていない。注文になるとのこと。
長さや形が色々あるし仕方ないかな。
プラグコードはネットで注文。プラグコードが届き次第交換する。
イグニッションコイルは在庫がありプラグコードの在庫がない理由
ディーラーの方にイグニッションコイルの在庫はあってプラグコードの在庫がない理由を聞いたみた。
普通に「よく出るものは在庫している」とのこと。
イグニッションコイルの異常はよくあることなのね。中古のパーツを買っておけばよかった。
イグニッションコイルの交換
古いイグニッションコイルを取り外す
プラグコードとコネクタを2つ抜き、ボルトを3つ外すとイグニッションコイルは外れる。
取り外したら、下の方に付いているカバーを取り外し新しいイグニッションコイルに取り付け。多分泥除け?
イグニッションコイルの取り付け
外した時と逆の手順で取り付け。ボルト3本で止めてソケットを2つ繋げて、順番を間違えないようプラグコードを繋げて完成。
動作テスト
充電しておいたバッテリーを取り付け、ドキドキしながらセルを回してみる。普通にエンジンが回った。
セルが回らなくなっていた原因はイグニッションコイルが原因。エンジンがかかって安心。
しかし、プラグコードが届くまでは運転は怖いので控えておく。
パーツ型番
純正プラグコードの型番
22451-ka342
22452-ka352
22453-ka272
22454-ka172
パーツリストをみてみると供給停止となっているが、ディーラー曰く、セットでの販売はしていないけどバラ売りはしているとのこと。しかし、4本で19,000円ちょっとw
イグニッションコイルの型番
22433KA581
17,000円ほどとお高い。
サンバーのコミュニティの方に、HITACHIのイグニッションコイルを使っているが問題ないという情報も頂いた。確かに見た目は全く一緒(笑)
半額以下!中身はどうか分からないけど動作確認済みで見た目は全く同じHITACHIのイグニッションコイルは半額以下・・・・・
イグニッションコイルとは
スパークプラグに、12Vの電圧から20,000ボV~35,000Vに昇圧して供給する部品。
交換時期
- エンジン警告灯、ABS警告灯などが点灯する
- エンジンがかかりにくくなった
- 加速が弱くなった
- アイドリングが不安定
- 10万キロほど走行
イグニッションコイルが劣化・故障すると出始める症状
- エンジンの回転数が不安定になる
- 触媒の劣化が促進
- 燃費が悪くなる
イグニッションコイルの交換にかかった値段
部品代 | 金額 |
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スバル純正イグニッションコイル | 17,952円 |
工賃 | 自分で交換 |
プラグコードの交換
ネットで注文していたプラグコードがやっと届いたので交換。
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